The College Dropout

ザ・カレッジ・ドロップアウト

The College Dropout（ザ・カレッジ・ドロップアウト）は2004年2月10日に発売されたアメリカ合衆国のヒップホップアーティスト、Kanye West（カニエ・ウェスト）のデビューアルバム。 当時、Jay-Z（ジェイ・Z）のヒットアルバム「The Blueprint」でプロデューサーを務め、そのメロディックかつソウルフルなヒップホップサウンドで音楽業界から注目されていたカニエが、満を持してリリースしたデビュー作であり、1999年から4年もの長期間に渡って制作された。 アルバム制作は大部分がカニエ一人の手で行われ、当時ヒップホップ界で隆盛だったギャングスタスタイルとは一線を画した、家族や宗教、個人の葛藤などをテーマにした珍しい作品だった。 「Through the Wire」「All Falls Down」などシングルチャートで好成績を収めた曲を含む全5曲のシングルを収録し、新人ながら発売初週に44万枚のセールスを記録してビルボードアルバムチャートで初登場2位を獲得、アメリカ国内で340万枚を売り上げる大ヒットとなった。 タイム誌やローリング・ストーン誌によって「音楽史上の偉大なアルバムの一枚」と称されるなど、音楽界での評価は非常に高く、第47回グラミー賞では「最優秀ラップアルバム賞」を見事に受賞した。