Slow Train Coming
スロー・トレイン・カミング
Bob Dylan (ボブ・ディラン)
Slow Train Coming(スロー・トレイン・カミング)は、1979年8月20日にコロムビア・レコードから発売されたアメリカ合衆国のシンガーソングライター、Bob Dylan(ボブ・ディラン)の19枚目のスタジオアルバム。
ディランが洗礼儀式を受け、生来のユダヤ教からキリスト教への改宗を終えた時期でもあり、キリスト教の影響が色濃く見える作品で、音楽的にはゴスペルやクリスチャン・ロックのジャンルに入るものであり、「Saved」「Shot of Love」への続くディランの「クリスチャン3部作」の1作目にあたる。
これまでとは全く異なる作品の発表に、これまでのファン層はとまどい、受け入れられずに離れていく者も多かったが、新たにクリスチャンのファン層を多く取り込むことに成功した。
新たにプロデューサーとして、リズム&ブルースという言葉を作った人物として知られるJerry Wexler(ジェリー・ウェクスラー)とキーボード奏者でもあるBarry Beckett(バリー・ベケット)の2人が起用された。
ビルボードアルバムチャートでは前作を大きく上回る最高3位を獲得、UKチャートでも2位に入った。
第22回グラミー賞では収録シングル曲の「Gotta Serve Somebody」が「最優秀男性ロックヴォーカルパフォーマンス賞」を受賞し、ディラン名義の作品としては初のグラミーの栄冠を手に入れた。