Amy Winehouse

エイミー・ワインハウス

バイオグラフィー

エイミー・ワインハウスはイギリスの女性シンガーソングライターである。R&B、ソウル・ミュージック、ジャズ、レゲエなど他ジャンルをミックスした独特の音楽性と印象的なハスキーボイスが特徴ある。こういった音楽性は、ザ・ロネッツを始めとする往年のソウル・ミュージックのアーティストから大きな影響を受けているとされる。これまでにソングライターの最高峰の賞であるアイヴァー・ノヴェロ賞で3度受賞するなど、作曲能力も非常に評価されている。2003年のデビューアルバム「Frank」がUKチャート最高3位となるヒットとなり、マーキュリー賞にノミネートされるなど早くも人気となる。続く2008年の2ndアルバム「Back to Black」は、UKアルバムチャートで初の首位獲得など、全世界で2000万枚のメガヒットとなると共に、イギリス国内だけで300万枚と、21世紀にイギリスで最も売れたアルバムとなった。グラミー賞では、最優秀新人賞、リードシングル「Rehab」によるレコードオブザイヤーとソングオブザイヤーなど、女性ソロアーティストによる同年受賞としては史上最多となる5冠に輝く快挙となり、一躍世界のトップアーティストの仲間入りをする。また5度の受賞はイギリスの女性ソロアーティストでの最多受賞でもあった。　　人気を得て以降、薬物問題やアルコール依存症、警察沙汰などの私生活のトラブルで度々メディアを騒がし、シンガーとしてのキャリアも途絶えがちになる。2011年には復帰を果たしてヨーロッパツアーを開始するも、セルビアで遅延・中断・ひどいパフォーマンスという前代未聞のめちゃくちゃなコンサートを行い、世間からバッシングを受けて無期限の活動休止を発表した。その翌月、2011年7月にロンドンの自宅で過度のアルコール摂取による急性中毒によって死亡する。わずか27歳という若さだった。ジミ・ヘンドリックス、ニルヴァーナのカート・コバーンなど数々の有名アーティストがワインハウスと同じ27歳で亡くなっており、そうしたアーティスト達をまとめて「27クラブ」と呼ばれている。死後発売されたコンピレーションアルバム「Lioness: Hidden Treasures」は全英チャート1位など最後のヒットとなった。その鮮烈な生涯と独特な音楽は、エミリー・サンデー、Jessie J、ラナ・デル・レイ、パロマ・フェイスなど、後に続く新世代の女性アーティストらに大きな影響を与えている。

ニュース